overblown

2019/10/22(Tue)はoverblownです。
overblowの過去分詞形と思いましたが、有名な英英オンライン辞書を引いてもoverblowと言う単語はありませんでした。


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    • 発音:óuvərblóun(赤字がアクセント)

    • 品詞:形容詞

    • 語源:over+blownという事で、「過度に風を動かす」から膨らませると言うことになったのでしょうか?inflatedとか puffed upの意味があるようです。ちなみにblowは古期英語のblawanで、意味はもちろん「髪をブローする」のブローです。

    • 意味:that is made to seem larger, more impressive or more important than it really isとか、made to seem more important or bigger than what is really trueで、誇張された大袈裟な、です。exaggeratedと同じですが、微妙な違いはわかりません。

    • 使用例
      China's financial largesse in the Pacific carries "clear risks" for stability if left unchecked, a Sydney think tank has warned, while also saying allegations of "debt-trap" diplomacy are, so far, overblown.*1

      太平洋上各国に対する中国の気前の良さは、これに歯止めをかけないと、その国々の安定に対し、明らかにリスクを伴っているとシドニーシンクタンクは警告している。一方で、同時に中国の借金漬け外交は、これまで誇張されていると言っている。

largesseは「ラージェス」と発音し「ジェ」にアクセントがあります。largeと関係がありそうですが、もともと古期フランス語から来てるらしいので、関係がなさそうな気もします。

さて、今日の訳ではそれほど困難なところはありませんでした。if left unchekedで少し考えましたが、省略された主語はChina's financial largesseだと思うので、チェックされないと=歯止めをかけない=(野放しにする)と訳しました。()の訳も良かったかも。

ところで、中国のこの借金漬け外交にはまっているのが太平洋上の小国です。航海上重要なところに位置しているので大国が狙う訳です。それら小国とは、サモアパプアニューギニア、フィジー、トンガ等で、名前だけでも知っている国はたくさんあります。

ラグビーワールドカップで頑張っていたフィジーとトンガも中国の罠にはまっているとはびっくりです。GDPもかなり小さな国々なので、その借金は持続可能と思われる限界に達しつつあると言われてます。このあたりの大国のオーストラリアになんとか頑張って欲しいです。南太平洋の制海権を赤の国に渡してなりません。

シドニーシンクタンクは中国の借金漬け外交は誇張であると言ってますが、何を根拠にしているのかよくわからないです。本当かな。

昔からの憧れですが、フィジーとか、ソロモンとかは海がきれいなのでしょうね。一度は行ってみたいです。成田から直行便もあるみたいですし。

*1:The Japan Times 2019/10/22