今日2025/5/9(Fri)は、bout, animosity, affront, barrageの4つです。
引き続き、英検1級でる順パス単(5訂版)のSection19の3巡目です。
boutとanimosityについては、すっかり忘れてました。これらの単語を改めて調べるとやはり覚えにくいです。もともと持っていた意味が現代英語の意味になるまで、おどろくほど変化しているのが覚えにくい原因だと思います。その点、affrontやbarrageは何となく想像がついて覚えやすいです。
さて、減税を訴える自民党ですが、以下の絵をしっかり頭に入れておきましょう。彼らは公約は守らないので、明らかな選挙対策です。自民党もそうですが、公明党、立憲民主党、維新の会もしかりです。選挙には必ず行って、これらの党には絶対に投票しないようにしましょう。若いお子さんをお持ちの方は、誘ってください。投票しないと、あなたの人生は詰みますよ、と説得してください。
No1867
bout
発音:báut(バウト)
品詞:名詞
意味:発病、発作、短い期間
解説:
・古ノルド語 "būta"(転向する、ターンする) から来ています。本来の意味は「一回の回転」、「一度の区切られた動き」つまり、「一回ぐるっと回る動作」、「一連の動き」です。
・中世英語では「方向を変える」、「一回分の行動」といった意味で使われました。そこから発展して、一度きりの戦い・試合(特にボクシングなど)➔ 短期間集中する活動(病気、飲酒、怒りなど)といった意味に広ったようです。
・「bout」と直接同じ語源を持つ単語はそれほど多くありません。「回る」、「向きを変える」を元にした言葉と関連付けて覚えられる単語は以下があります
-about(周囲に、あちこちに)→ "a-"(方向を表す接頭辞)+"bout"(回る)から。「あちこち回って」=「あちこちに」
-rebound(跳ね返る)→ "re-"(再び)+"bound"(跳ねる・弾む)=再び跳ねて向きを変える
-reboot(再起動)→ boot(起動)を再び繰り返す=方向性をリセットするニュアンス
厳密な語根は違っても、「回る・向きを変える」というイメージが共通です・
・aboutで関連づけておくのが良さそうです。
例文:A bout of malaria generally leaves the victim much weakened.
No1868
animosity
発音:æ̀nəmɑ́səti(アナマスィティ)
品詞:名詞
意味:憎悪、敵意
解説:
・ラテン語 "animositas"(活力、勇気、心の強さ)が元。"animus"(心、精神、感情)+ "-ity"(性質を表す接尾辞)です。本来の意味は「強い心・強い意志」、つまり、最初は、「精神的エネルギーの強さ」や「激しい気持ち全般」を指していたようです。
・「元気・勇気・心の強さ」というプラスの意味から、中世ラテン語・古フランス語を経て、「強い感情」→「敵意・憎悪などネガティブな強い感情」へシフト。現代英語では完全に「敵意・憎しみ」に特化しています。
・animus由来の単語はたくさんあるようです。
-animal(動物)→ 「命あるもの」=「心を持つもの」
-animate(生き生きとさせる)→ 「心を吹き込む」
-animation(アニメーション)→ 「命を与えて動かすこと」
すべて根っこに「anim-(心・生命)」のニュアンスがあります
例文:It has been hard to overcome the animosity between israel and its Arb neighbors.
No1869
affront
発音:əfrʌ́nt(アフロント)
品詞:名詞、他動詞
意味:(公然の)侮辱
解説:
・ラテン語 "ad-"(〜へ)+ "frontem"(額、顔)で、frontem は frons(額、前面)から来ています。本来の意味は「顔に向かって立つ」、「正面から向かい合う」つまり、「誰かの顔に向かって行動する(=面と向かって挑む・侮辱する)」というニュアンスです。
・「正面に立つ」「直面する」から、中世フランス語 "afronter" では、「挑戦する」「侮辱する」という感情がこもりはじめました。これが英語に入って、正面からの挑戦 = 無礼な態度、侮辱➔ またはその行為そのものを指すようになったという事です。
・同じ語源を持つ単語としては、
-front(前面、正面)
-confront(直面する、立ち向かう)
「face(顔・正面)」に関連するイメージを持っています。
例文:The way he was treated at the hotel was an affront to his dignity.
No1870
barrage
発音:bərɑ́ːʒ(バラージ)
品詞:名詞、他動詞
意味:集中砲火、弾幕(=多数の弾丸を一斉に発射し、弾丸の幕を張ること)
解説:
・ラテン語のbarre「bar(横木)」が由来です。その後、フランス語の動詞 "barrer"(棒で塞ぐ、遮断する)と変化。
・「水をせき止める」、「道を塞ぐ」、つまり、「何かを一気にせき止める・防ぐ」というニュアンスから出発して、軍事用語として転用され、敵の進軍を阻止するために集中砲火を浴びせる(バラージュ射撃)➔ そこから一般的にも「大量に押し寄せるもの」というイメージに広がりました。
・同じ語源を持つ単語としては、
-bar(棒、障害物、酒場)→ 元は「道を塞ぐ棒」の意味
-barrier(障壁、バリケード)→ 道を塞ぐ構造物
-embarrass(困惑させる)→ もともとは「行き止まりにして動きを妨げる」という意味!
すべて「塞ぐ」「妨害する」イメージです。
例文:The film star was faced with a barrage of questions about his upcoming divorce.