abject, adroit, arbitrary, benign, belatedly, cordially

今日2025/5/13(Tue)は、abject, adroit, arbitrary, benign, belatedly, cordiallyの6つです。

引き続き、英検1級でる順パス単(5訂版)のSection19の3巡目です。

今日の単語の中では arbitrary が難しいです。これと同じ語源を持つ単語は非常に少なく、且つ全てarbitrから始まります。という事で、これは基本的な単語であり、そのまま覚えるしかなさそうです。

さて、また政治の話ですが、自民党って当選するために悪事を働いています。代表的なのが、自民党では当選できないから、一旦無所属で立候補して、当選した後、また自民党に入党するやり方です。信じられません。こんな政党は早くつぶさないといけません。

ですから、次の選挙から、必ず選挙に行って、そして、このような事をする自民党を筆頭に公明党立憲民主党、維新の会には絶対に投票しないようにしましょう。

www.youtube.com

 

 No1892 

abject

発音:ǽbdʒekt(アブジェクト)
品詞:形容詞
意味:絶望的な、悲惨な
解説
ラテン語の 「abjectus」(放棄された、下位に置かれた)に由来します。ab-(離れる、下へ) + jectus(投げられた)、jacere(to throw(投げる), cast(~を投げる))と分解されます。「abjectus」は、もともと「投げ捨てられた」、「低く見積もられた」、または「落ちぶれた」という意味を持っていました。このように、「下に投げられる」、「放棄される」というイメージから、物理的・精神的に「低い、卑しい、惨めな」という意味が生まれました。
・放棄された、低く見積もられたの意味から、中世ラテン語で侮辱され、地位を失った、中英語(13世紀頃)で卑しい、惨めな、低俗な、現代英語で恥ずべき、卑劣な、惨めな(精神的・社会的に)と変化しました。ということで、最初は物理的に低い位置や放棄されたものを指していたが、次第に道徳的または精神的な低さを意味するようになり、「屈辱的な」「卑劣な」というニュアンスが強くなりました。
・jacere由来の単語は沢山あります。
-ject(投げる) 「投げる」という意味の動詞、「投げ捨てられた」意から転じて「捨てる」「放り出す」意味。
-eject(排出する) 「ex-(外へ)」+「ject」=外に投げる、放出する。放り出すことから「排除」という意味に。
-interject(差し込む) 「inter-(間に)」+「ject」=間に投げ入れる。会話や議論で「途中で発言を差し込む」意味に。
-inject(注入する) 「in-(中に)」+「ject」=中に投げ込む。薬や液体を-「注入する」-意味に。
-project(計画する) 「pro-(前へ)」+「ject」=前に投げる、計画やアイデアを「前に出す」意味から転じて「計画する」の意味に。

例文:In his later years, the artist fell into abject poverty and died penniless.

 

 No1893 

adroit

発音:ədrɔ́it(アドゥロイト)
品詞:形容詞
意味:巧みな、器用な
解説
・「a」(~に向かって)+「droit」 は、ラテン語の 「directus」(まっすぐな)と分解されます。「真っ直ぐに進むこと、正確であること」から、「器用、巧妙」という意味に転じました。
・まっすぐな、正確な、器用なの意味から、中世英語で技術的に熟練した、巧妙な、巧みな、近代英語で「器用な、巧妙な、上手な」(特に、難しい技術や行動を巧みにこなす)と変化しました。もともとは「正確で真っ直ぐな行動」を意味していたが、次第に「器用さ」や「巧妙さ」に関連した意味で使われるようになりました。
・directus由来の単語としては以下があります。
-direct ラテン語「directus」(真っ直ぐな)から派生。物理的・抽象的に「真っ直ぐな、直接的な」意味に。
-direction ラテン語「directio」(向けること)から派生し、「向き」や「方向」の意味に発展。
-redirect 「再び向ける」という意味で、方向を「変える」という意味に発展。
・ちなみに、アンドロイドはギリシャ語で「人間のような形をした」という意味です。

例文:In the final moments of the game, he made an adroit pass that led to a winning ball.

 

 No1894 

arbitrary

発音:ɑ́rbətrèri(アービトゥラリィ)
品詞:形容詞
意味:独断的な、専制的な、気まぐれな
解説
ラテン語の 「arbitriarius」(裁判官の、裁定に関する)から来ています。arbitriarius は、「arbitrius」(裁判官)から派生しており、さらに 「arbitrare」(決定する、判断する)に由来します。「arbitrare」 は、「arbiter」(裁定者、判断する人)から来ており、「判断を下す」、「選ぶ」という意味があります。
・裁定者による、裁判官の決定に関するの意味から、中世英語で裁定に基づく、恣意的な、任意の、近代英語で「恣意的な、任意の」(特に、理論的または論理的な理由なく選ばれたもの)、現代英語で「任意の、独断的な」(特に、特定の基準や理由なしに決定されたもの)に変化しました。
・arbitrare由来の単語は多くはないですが、すべて頭にarbitraがつきます。つまり基本的な単語のようです。
-arbitrate 「裁定する」「調停する」という意味で、裁定者(arbiter)が判断を下す行為を指します。
-arbitration 「仲裁」「裁定」、裁判官が異なる意見を調停して結論を出す過程。
-arbitrator 「裁定者」「仲裁者」、判断や決定を下す人物を指します。
-arbitral 「裁定に関する」、裁判や裁定に関わるものを指します。
上から押し付けるイメージが付きまといます。

例文:The president was criticized for the arbitrary nature of his decisions.

 

 No1895 

benign

発音:bináin(ビナイン)
品詞:形容詞
意味:優しい、温和な、穏やかな、良性の
解説
ラテン語 benignus(「親切な、優しい、好意的な」)が由来で、ラテン語の bene(「良い、よく」)+ -genus(「生まれ」)と分解されます。「良い(bene)」+「生まれ(genus)」 → 「良い性質を持って生まれた」というニュアンスです。
・「親切な」「気前の良い」「寛大な」の意味から、中世英語では(benigne)宗教的文脈で「慈悲深い」「恵み深い」、近代英語では(benign)人に対しては「親切な、温和な」、更に医学用語では「良性の(悪性でない)」という専門的な意味も加わります。現代英語では、主に人や行動が優しく親切である(a benign smile)、病気や腫瘍が「良性」である(a benign tumor)という2つの主要な意味で使われています。
・bene(よい、善い)に由来する単語としては、以下があります。
-benefit 利益、恩恵
-benevolent 慈悲深い、親切な
・genus(生まれ・種族)に由来する単語としては、以下があります。
-genus 種(生物学)
-genetic 遺伝子の、遺伝に関する
-genesis 起源、創世
-generate 生み出す
-generation 世代、発生
ラテン語文化(特に古代ローマ)では、「生まれの良さ」は、性格や行動の良さと直結して考えられていたようです。だから「良く生まれた(benignus)人」は、他人に対して優しく、思いやりがあり、争わず、害をなさないと自然に考えられていたんですね。

例文:His intentions are always benign, though sometimes poorly communicated.

 

 No1896 

belatedly

発音:bɪleɪtɪdli(ビレイティッドリ)
品詞:副詞
意味:遅れて、手遅れで
解説
・英語 belated(遅れた)+副詞語尾 -ly(〜に)から 「遅れて(belated)+〜する(-ly)」=「遅れて、遅ればせながら」という意味になります。belated自体は、中英語期にできた単語で、be-(動詞・形容詞化接頭辞、状態を表す接頭辞)+ late(遅い)の組み合わせのようです。
・late系の単語は沢山あって基本的なものなので省略します。

例文:The novelist was belatedly recognized as one of the greatest writers of his generation.

 

 No1897 

cordially

発音:kɔ́rdʒli(コァジリィ)
品詞:副詞
意味:心から、真心を込めて
解説
ラテン語 cor(心、heart) から派生したcordialis(心からの、親しい)→ 中世フランス語 cordial → 中英語 cordial → 英語 cordially(副詞形)と変化したようです。
・corは「物理的な心臓」と「感情の中心」とを両方意味していましたが、 cordialisで「心に関する」→「心からの、誠実な」へ、中世ヨーロッパ(中英語)で医学的な文脈では「元気を回復させる飲み物(cordial)」という意味にも広がったようです。近代英語で、「真心のこもった、友好的な」という人間関係の意味が強まり、現代英語では主に「心から、親しく、丁寧に」というニュアンスで使われるようになったとの事です。
・cor-/cord-系由来の単語は多いです。
-core 核心、中核
-accord 一致、調和
-discord 不和、不一致
-record 記録する(=心に刻み付ける)
-concord 調和、一致
-encourage 励ます(en-+courage、心を与える)
-courage 勇気(心の力)
-discouraged 落胆した(心を失った)
-cardiac「心臓の」

例文:The visitor found herself cordially welcomed by the whole family at the front door.

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村