今日2025/5/16(Fri)は、infatuation, affront, exemplary, epidemic, treacherousの5つです。
引き続き、英検1級でる順パス単(5訂版)のSection19と10の総復習です。
急にSection10を混ぜたのは、昨日電車の中でSection10の復習をやったからです。
さて今日は、エアコンの配管の化粧ダクトの修理に業者が来るので、午前中は作業を見て支払いをしてから午後出社です。
今日はこのあたりで。最後に忘れないように、選挙には必ず行きましょう。そして自民党、公明党、立憲民主党、維新の会には絶対に投票しないようにしましょう。
No1842
infatuation
発音:infæ̀tʃuéiʃən(インファチュエイション)
品詞:名詞
意味:夢中になる事<with>
解説:
・ラテン語の infatuatio(熱狂、狂信)に由来し、分解すると、in-(否定的、内側の)+fatuus(愚かな、馬鹿な)となります。
・最初の「心に秘めた愚かさ、馬鹿げた熱中」の意味から、現在の「恋愛や情熱に対する過剰な熱中」や「盲目的な愛」に転じたようです。
・fatuous「馬鹿げた、愚かな」は同じ語源を持つ直接の単語です。infatuatio由来の単語はこれくらいです。
・語源的には関連性はありませんがfat「脂肪、太った、豊かな」から、「fatの原因は愚かな食生活」からfatuousを連想して、これにin-を付ける感じで覚えましょう。
例文:Many teenagers go through an infatuation with an older boy or girl, but these rarely last long.
No1869
affront
発音:əfrʌ́nt(アフロント)
品詞:名詞、他動詞
意味:(公然の)侮辱
解説:
・ラテン語 "ad-"(〜へ)+ "frontem"(額、顔)で、frontem は frons(額、前面)から来ています。本来の意味は「顔に向かって立つ」、「正面から向かい合う」つまり、「誰かの顔に向かって行動する(=面と向かって挑む・侮辱する)」というニュアンスです。
・「正面に立つ」「直面する」から、中世フランス語 "afronter" では、「挑戦する」「侮辱する」という感情がこもりはじめました。これが英語に入って、正面からの挑戦 = 無礼な態度、侮辱➔ またはその行為そのものを指すようになったという事です。
・同じ語源を持つ単語としては、
-front(前面、正面)
-confront(直面する、立ち向かう)
「face(顔・正面)」に関連するイメージを持っています。
例文:The way he was treated at the hotel was an affront to his dignity.
No1887
exemplary
発音:egzémpləri(エグゼムプラリィ)
品詞:形容詞
意味:模範的な
解説:
・ラテン語の 「exemplum」(模範、例、見本) に由来します。「ex-」(外へ)+「emere」(取る、取出す)から成っています。「emere」は「取る、買う」という意味の基本動詞です。つまり、「exemplum」はもともと「取り出して示すもの」、すなわち「手本、例」という意味でした。そこから「exemplary」は「模範となる、賞賛されるべき」という意味に発展しました。
・例、模範、教訓(良い例でも悪い例でも)から、中世ラテン語で規範とすべき例、道徳的な手本、中英語(14世紀頃)で 例、または「罰の手本」(悪い例としての意味もあり)、現代英語で「模範的な、賞賛すべき」に変化しました。
・emere由来の単語としては以下です。
-example 例、模範(exemplum→実例として取り出されたもの)
-exemplify 例証する、例を示す(exemplum+-fy=例として具体化する)
例文:She was an exemplary student who earned straight A's.
No0984
epidemic
発音:èpidémik(エピデミク)
品詞:形容詞
意味:蔓延している、伝染性の
解説:
・ギリシャ語のepi-(中に、上に、〜に対して、~の後に)とdēmos(人々)のこの2つからなる epidēmos(人々の間に広がる) が語源です。それがラテン語 epidemia を経て、フランス語 épidémie に入り、英語の epidemic になりました。直訳すると、「人々の上に降りかかるもの」=「流行する病気」です。
・人々の間にある、地元の(病気に限らず)が、中世ラテン語・フランス語で地域に限定された病気の流行(パンデミックと区別)、17世紀以降の英語で感染症の大流行(地域レベル)、現代英語では病気だけでなく、「犯罪・中毒・感情」などの「急激な広がり」にも使用されるように拡張されています。
・demos由来の単語として、以下があります。
-democracy 民主主義(dēmos + kratos(支配))=民による支配
-demographic 人口統計の(dēmos + graphy(記述))
-pandemic 世界的流行病(pan-(全て)+ dēmos)=全ての人々に影響する
-endemic ある地域に特有の(en-(中に)+ dēmos)
・epi由来としては、以下があります。
-epilogue 結末・あとがき epi(後)+ logos(言葉)=物語の後の言葉
-episode 一連の出来事・話 epi(中に)+ hodos(道)=途中で差し挟まれたもの
・少し紛らわしいですが、似たような以下の三つの単語を並べておきます。
endemic ある地域に固有 ~範囲は小さい
epidemic 限定された地域での急速な広がり ~範囲は中程度
pandemic 国境を越えた大流行(世界規模) ~範囲は大きい
例文:The report said that drug use was epidemic among the prison population.
No0997
treacherous
発音:trétʃərəs(トレチャラス)
品詞:形容詞
意味:不誠実な、裏切りの、当てにならない
解説:
・ラテン語のtradicare / tradere(引き渡す、裏切る)が由来で、 tradere は、trans(越えて)+ dare(与える)=「引き渡す」という意味で、「信頼や秘密を裏切って渡す」のニュアンスを含みます。この「引き渡す(裏切る)」という意味が、のちに「信頼を裏切る=危険な・信用できない」という意味につながっていきます。
・中世フランス語期で裏切りをする人(traitor)に関連する言葉になり、中英語期(13〜15世紀)で「裏切り者らしい、信用できない」意味で使われ、近代英語以降では「裏切りっぽさ」から、「信用できないほど危険」な意味が追加されました。
・tradere(引き渡す)由来の単語としては以下があります。
-traitor 裏切り者 tradere(引き渡す)→信頼を裏切る者
-betray 裏切る be- + tray(=tradereの変形)
-tradition 伝統 本来「手渡すこと」→世代間で渡されるもの
-trade 貿易・商取引 物を手渡すという意味から派生
-trait 特徴 「引き出された特徴」→後に「特徴」へと意味変化(やや遠縁)
・語源は異なりますが、trick「いたずら、悪ふざけ、児戯、だます」も同じ語源を持ちます。それはあなたを騙すトリックです(トレチャラス)とか。
例文:He made a treacherous speech in which he attacked his former boss.