今日2025/6/10(Tue)は、consummate, banal, incessant, unscathed, scrupulous, precarious, decree, decorumの8つです。
英検1級でる順パス単(5訂版)のSection20の復習です。明日からSection21の最終セクションに移ります。
さて、今日は雨なので朝の会議には間に合いそうもなく、リモートで家から出て、その後出社する予定です。退職関係の手続きをいろいろやろうと昨日取り組んでましたが、結局できませんでした。
いつも最後は政治の話ですが、今日は短めに。下の動画を見てください。同じ自民党同志のやり合いで、ガス抜きかも知れませんが、石破といい、加藤といい、明らかに完全に財務省に「こう言え!」と言われて、それを答弁しているのがよくわかります。こんな間違った、国民を惑わすような答弁をするような利権まみれで、財務省の言いなりの政党をまだ応援するんでしょうか?
目を覚ましましょう。今の状況だと、選挙に行かない事は自民党、公明党を勝たせることと同値です。こいつらが政権を取ると、増税と中国化は益々進行します。だから選挙には必ず行きましょう。そして自民党、公明党、立憲民主党、維新の会だけには絶対に投票してはなりません。もともと日本人ではない帰化人が相当数紛れ込んでいる政党ですから、日本の為の政治をするわけがありません。
No1999
consummate
発音:kɑ́nsəmit(カンサミト)
品詞:形容詞、他動詞
意味:完成された、完璧な
解説:
・ラテン語のconsummatusに由来し、con-「完全に、共に、強意」+ラテン語のsumma「最高、最終、合計」と分解されます。つまり「完全に仕上げる」というニュアンスです。
・summa由来の単語は多いです。
-sum 合計 ラテン語 summa(全体)から
-summary 要約 合計的な情報=まとめ
-summit 頂上 山の合計点=最も高い点
-sumptuous 豪華な、贅沢な もとは「費用が高い」=高価な合計(sum)
-consummation 完成、達成 consummate の名詞形
-summarize 要約する summary の動詞形
例文:He has always been good, but now he has become a consummate violinist.
No1995
banal
発音:bənɑ́ːl(バナール)
品詞:形容詞
意味:陳腐な=頻繁に繰り返され、つまらない様子。使い古されていること。ありふれていて、新鮮さが無いこと、ありふれた
解説:
・ラテン語のbanalis「共同体全体で使う・共有される」、さらに遡るとゲルマン語のbannan「命令する・告知する」に由来するそうです。
・領主によって命じられた「公共の使用物(製粉所、炉、道など)」→「みんなのもの」から、17–18世紀で「公共性」 → 「誰でも使える」 → 「特別感がないもの」、19世紀で、「陳腐な、つまらない、月並みな」と変化したようです。という事で、みんなが使う → ありふれた → 陳腐な、です。
・banalと語源が同じ語といえば、ban「禁止」です。bannanは人々に何かを公に宣言する、布告することが原点でしたが、中世になると領主や国王が「ある行為をしてはならない」という命令を出す際もbannanが使われるようになって、禁止と言う意味に至るという訳です。
例文:His speech was well organized, but its content was rather banal.
No1983
incessant
発音:insésənt(インセサント)
品詞:形容詞
意味:絶え間ない
解説:
・in-「否定」+ラテン語のcessare「やめる、止まる、休む」が由来で、cessareはラテン語のcedere「進む、行く」から派生した反復動詞です。つまり、直訳すると「止まることのない」という意味です。
・cessare=cedere- + -sare「反復・反射を表す接尾辞」という事で、 「何度も進もうとしている」→「が、ぐずぐずして進まない」→「ためらう、やめる」→「止まる」というように発展したと考えられています。
・cedere由来の単語は多いです。
-cease 止める、やめる 「cessare」の英語形
-cessation 停止、中断 ceaseの名詞形
-access アクセス、接近 ad-(~へ)+ cedere(行く)
-recede 後退する re-(後ろへ)+ cedere(進む)
-precede 先行する pre-(前)+ cedere(行く)
-proceed 進む pro-(前へ)+ cedere
-succession 続くこと、継承 sub-(下に)+ cedere
-concede 譲歩する con-(共に)+ cedere
・cease「止める、やめる」の否定と覚えましょう。
例文:The teachers' incessant complaining made life difficult for the principal.
No1979
unscathed
発音:ʌ̀nskéiðd(アンスケイズド)
品詞:形容詞
意味:痛手を受けていない
解説:
・un-「否定」+scathed「害を受けた、損傷を受けた」と分解されます。scathe は古ノルド語のskaði「損害、傷害」に由来し、古英語のsceaðan「傷つける、害する」とも関連しているようです。
・scathe は比較的稀な単語ですが、派生語・同系語は一部存在するそうです。基本はscatheです。
・sc-で始まる語には、「切る・こする・攻撃・負の感情」などのイメージが含まれることが多いです。という事で、scathe→scratch「ひっかく、傷」→「痛手を受ける」→「損傷」という連想に仕方はどうでしょうか。
例文:He seemed unscathed by the many years fighting his chronic illness.
No1975
scrupulous
発音:skrúːpjələs(スクルーピュラス)
品詞:形容詞
意味:きちょうめんな、実直な、慎重な、細心の注意を払って、良心的な
解説:
・ラテン語のscrupulus「小石、小さなとげ、良心のとがめに由来します。語源的には「小石が靴の中に入ってチクチクして気になる状態」がイメージです。「小さな石が気になると歩きにくい」→「心に引っかかる」→道徳的・倫理的に「ちょっとでも不正があると心が痛む」=良心的、慎重、という事のようです。
・scrupulus由来、関連深い単語は非常に少ないです。
-scruple「良心の呵責、ためらい」
・scrup-が付くと「わずかなことでも気にする」感じのようです。スクラップになった金属の破片が靴の中に入って気になる状況を想像すればよいでしょう。
例文:Her scrupulous attention to detail makes her an excellent editor.
No1971
precarious
発音:prikέəriəs(プリケアリアス)
品詞:形容詞
意味:不安定な
解説:
・ラテン語のprecarius「祈って得られたもの、許可を得て借りたもの」が由来で、prex, precis「祈り(prayer)」+precari「祈る、願う」と分解されます。つまり、「祈りまくる」→「他の意志に依存している状態」→ 「不確かな、頼りない」という意味になります。
・precari由来の単語としては以下です。
-prayer 祈り ラテン語 precari に由来
-pray 祈る 同上
-priest(一部学説) 神官、聖職者 間接的に「祈る人」に関係するとされる
・prayから、「他者の意思に頼らざるをえない性質のある」=自分ではどうにもできない不安定な状態 → 危うい、頼りない、危険な、不安定な、という事です。
例文:Peace in this country depends on a precarious balance of force and diplomacy.
No1952
decree
発音:dikríː(ディクリー)
品詞:名詞、自動詞、他動詞
意味:法令、布告
解説:
・ラテン語のdecretum(決定、命令)、decernere(決定する、判決を下す)が由来で、de-(徹底的に)+ cernere(分ける、判断する)と分解されます。「しっかり見極めた上での決定・命令」という意味が込められています。
・裁定・決定→法令・布告・教令→国王・法廷などの公式命令→法的命令、政府や教会の布告、と変化していったようです。
・cernere由来の単語や関連深い単語としては、
-concern 関心、懸念 con-(共に)+ cernere → 共に見極める:関心を持つ
-secret 秘密 se-(離れて)+ cernere → 分けられた情報(秘密)※語源的にやや変化あり
-certain 確かな、確信している ラテン語 certus(決定された、はっきりした)← cernere
-ascertain 確かめる、突き止める ad-(~へ)+ certain
-decide 断ち切る、決着をつける de-(離れる、完全に)+ caedere(切る)
などがあります。
・法令(decree)には、それが守られている事を示す物差し、つまり測るもの(degree)があって、その測定された結果が一定以上であれば罰則が課されます。
例文:The dictator issued a decree bannning all political parties.
No1937
decorum
発音:dikɔ́rəm(ディコーラム)
品詞:名詞
意味:礼儀正しさ、(上流社会の)上品さ、礼儀、礼節
解説:
・ラテン語のdecōrus(適切な、ふさわしい)、decēre(ふさわしい、似合う)が由来です。
・「ふさわしさ、品位」から、16世紀で「社会的な適切さ、礼儀作法」へ、現代英語で「礼儀正しさ、場に合った行動、上品さ」となりました。
・decōrus由来の単語としては以下があります。
-decorate 飾る 「ふさわしく整える」→装飾する
-decoration 装飾 上と同様
-decorative 装飾的な 見た目を整えるためのもの
-decency 礼儀、慎み ※直接の語源は異なるが「社会的な適切さ」として概念は近い
-decent ふさわしい、似合う ※直接の語源は異なるが「社会的な適切さ」として概念は近い
・decときたら、decoration「装飾」→見た目のマナー→行動や心のマナー→礼儀正しさと連想しましょう。
例文:Students at the girl's school were told to maintain decorum at all times.