2021/10/9(Sat)はtypify です。
今日は"Japanese scientists work up an appetite for lab-grown Wagyu beef"と言う記事からです。
typifyは、なんとなく意味は想像できますが、レベル15の単語みたいです。
さて、今日は誰もが好きなステーキの話です。
阪大をメインとする研究グループが、3Dプリント技術を使って、和牛肉の複雑な組織構造を再現し、筋・脂肪・血管の線維組織で構成された和牛培養に世界で初めて成功したそうです。
これまで報告されている培養肉のほとんどはミンチ用の肉であり、肉の複雑な組織構造を再現できなかったので画期的です。
倫理的な問題や、牛を飼育するのには多くの資源が必要で、CO2もたくさん出しているので、実用化に期待がかかります。
既に、MACでは植物由来の代替肉を使った新しいハンバーガーを提供しているようですが、実現すれば、これをはるかに超える本物に近い肉になるようです。
この分野は、近い将来大きな市場となる可能性がありますね。
また話は変わりますが、大学では企業がやっている設計手法のような研究とか、金欲しさにとても実現できないような研究を提案するのではなくて、ゲームチェンジャーになるような研究をぜひお願いしたいです。
とは言っても、企業でキャリアにつまずき自尊心が傷ついたり、企業だと忙しくて苦しいからという事で、大学へ活躍の場を求める人が多くいる昨今では難しいかもしれませんが。。
typify
発音
típifài (赤字がアクセント)
www.oxfordlearnersdictionaries.com
品詞
他動詞
語源
Etymology Dictionaryによれば、from Late Latin typus (see type (n.)) + -fy. とあります。言うまでもなくtype+fyです。typeの語源はラテン語のtypusという単語だったのですね。接尾辞のifyは、ご存じのように名詞を動詞化するものです。
意味
Oxford Learner's Dictionariesによれば、 to be a typical example of something、to be a typical feature of something と説明があります。「~の典型となる」、「~の象徴となる」です。
記事
Osaka University researchers led by Michiya Matsusaki used 3-D bioprinters and bovine stem cells to replicate Wagyu’s distinctive marbling in a solid steak-like piece, rather than a minced form that has typified other attempts at cultured meat. *1
松崎典弥氏が率いる大阪大学の研究者たちは、3Dバイオプリンターとウシの幹細胞を使って、他の培養肉のような細かく刻んだ形ではなく、和牛の特徴的な霜降りをしっかりとした形で再現しました。
補足
distctive以外は、ほとんどの人が知らないですよね。とりあえずdistinctiveはよく目にします。having a quality or characteristic that makes something different and easily noticedで「独特の」です。bovine「発音はボウバイン」stem cellはウシの幹細胞、marblingは「霜降り、サシ」、mincedは「すり身の」です。
本日はこのあたりで。
*1:The Japan Times 2021/10/8の記事