2020/2/9(Sun)はimpetusです。
今日は、"Why we must save endangered wetlands"と言う論評からです。
湿地帯が環境保護上とても重要なものであるという事をご存知でしたか?
湿地帯は、森林の2倍以上の二酸化炭素を備蓄することが可能であると言われてます。エコロジーから見た湿地帯の値打ちは森林の10倍、畑作地の200倍ととてつもなく大きいようです。
また、全世界の2万種の魚類のうち、40%以上が湿地帯の淡水に生息しているとの事です。
他にも湿地は水を浄化したり、様々な役割を担っています。
にもかかわらず、過去300年で87%の湿地が消滅しているとのことです。びっくりです。
当然、そこに生息していた沢山の生物は絶滅しています。現代は6回目の大量絶命期に直面しています。当然ですが、人間が犯人です。
湿地帯は地球温暖化の有効な対策でもある訳ですから、もっと我々はこちらにも目を向ける必要がありそうです。
impetus
発音
ímpətəs(赤字がアクセント)
品詞
名詞
語源
ラテン語のimpetereから派生した言葉のようです。
分解すると、接頭語のimは「中に」、petereですがseekの意味があるようです。
petereのpet(時々petit)ですが、「求める」という意味があって、これを語根として持つ単語は、例えばappetite、competence、petition、competeがあります。
接頭語と別にしても、食べたかったり、競争したり、請願したりで、求めている感じは確かにあります。
意味
Oxford Online Dictionaryによれば、the force or energy with which something movesとか、something that encourages a process or activity to develop more quickly とありました。つまり「(行動の)推進力、誘発要因、刺激」です。
機動力とか、弾みと訳しても良さそうです。
そう言えば、物理の運動量って、pで表しますが、impetusのpから来ているようです。運動量って、動いている物体の止めにくさな訳ですから、運動量が大きいほど、つまりスピードがあって、質量が大きいほど、弾みが大きくて簡単に止めれない。だからimpetus。
使用例
But mainstreaming wetlands’ compelling role in global and national solutions concerning biodiversity would provide the impetus for the transformative action needed. *1
語源を調べると、ラテン語に行きつく場合が非常に多いです。
いっその事、ラテン語を勉強しようかとも思ったりします。ラテン語が分かると、ほとんどの英語の意味を辞書なしで想像できそうな気がするからです。
ちなみに、英語はラテン語から直接派生したわけではなく、ラテン語の直接の子孫にあたるのは、イタリア語・フランス語・スペイン語などだそうです。
英語はフランス語を経由して、ラテン語から多くの語彙を取り入れたのです。歴史的な背景があるようですが。
また欧州では、ラテン語が読める、書けるというのは、一流の知識人としてのステータスと言われてます。
ラテン語の文法は結構複雑みたいです。
勿論、すでに使われなくなった言語ですが、ヨーロッパの中学校や高校では、いまも必修科目だったり、選択科目になっている国がたくさんあります。
日本では、ラテン語を学べる大学は、国立だけに絞ると、東大文学部、千葉大文学部、筑波大人文・文化学群、東京外大、お茶女です。
英語とラテン語も読める、少し聞けるとなれば、かっこいいですよね。。。
さて、本日はこのあたりで。
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*1:The Japan Times 2020/2/9