2021/5/4(Tue)はembroil です。
今日は"Japan asked U.S. to change its position on neutrality over Senkakus in 1970s"と言う記事からです。
embroilは3回目です。ブロイラーと関係するのは何となく記憶にあって、グリルするようなイメージも残っていますが、実際のところ、意味は忘れてます。
さて、歴史的には、米が72年、沖縄の一部として尖閣の施政権を日本へ返還しました。
尖閣は対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと位置付ける一方で、米は領有権に関して中立的な立場をとっており、最終的な主権判断は棚上げしています。
日中の争いに巻き込まれたくないというのが本音でしょうが、それを言ってる場合ではないような気もします。
embroil
発音
embrɔ́il (赤字がアクセント)
www.oxfordlearnersdictionaries.com
品詞
他動詞
語源
Etymology Dictionaryでは、c. 1600, "throw into disorder," from French embrouillier "entangle, confuse, embroil" (cognate of Italian imbrogliare), from assimilated form of en- "in" + brouiller "confuse," from Old French brooillier "to mix, mingle," とあります。
古フランス語のenbrouillerが語源という事でしょうか。何か混沌としたものの中に入っていくような感じだと思います。brouillerを更に遡るとbhreuとなり、これが「焼いたり燃やすこと」を意味しています。これがなぜ、混沌を意味するようになったのかはわかったような、わからないような。
意味
Oxford Learner's Dictionariesによれば、to involve somebody/yourself in an argument or a difficult situation と説明があります。「(争いなどに人)を巻き込む」です。語源のように、混乱させる、紛糾させるの意味もあります。
be/become embroiled (in something)や、embroil somebody/yourself (in something)の形で使われるようです。
記事
The United States suspended the use of the firing range in June 1978 over fears it could become embroiled in a Sino-Japanese territorial dispute. *1
米国は、日中領土問題に巻き込まれる恐れがあるとして、1978年6月に射撃場の使用を停止した。
補足
firing rangeですが、firingは射撃とか発砲の事かと思うので、これにrangeがついて射程距離と思いきや、射撃場という意味らしいです。
本日はこのあたりで。
*1:The Japan Times 2021/5/4